CarTime > ぶっちゃけクルマ購入秘話 > TOYOTA Yarisを購入した"ぴのこさん"の場合 [前編]

ぶっちゃけクルマ購入秘話 決断するまでの紆余曲折、心の葛藤、オカネ事情…

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クルマ原体験

編集部: 冒頭から何ですが、ぴのこさん、元彼のクルマ遍歴がやけに派手だとか?!

ぴのこさん: 偶然に車好きが多かったみたいで。フェラーリ、マセラッティー、AMG、スーパーセブン、エリーゼ、ポルシェのカレラ911(旧型の空冷のエンジンの車を持ってた人と、水冷のエンジンの車に乗っていた人どちらもいました)、ポルシェのボクスター、アウディーTT、ぱっと思いつくだけでもこんな感じで、よほどの車好きじゃないと買わないようなこだわりの車好きの人間がほとんどでした。

編集部: エンスーたちを惹きつける魅力があったんでしょうね。。。一方、ぴのこさんのお父さんはアメ車好きだとか。

ぴのこさん: はい。子供の頃からマスタングやカマロが家にありました。派手な車ばかりで私はどちらかと言うと白い目で見ていたほうです。

編集部: ご自身はあまりクルマには興味がなかった?

ぴのこさん: 自分が免許を取るまでは車には興味なかったです。走ればいいじゃないという感じ。フェラーリもスーパーセブンも、エリーゼも車高が低くてスカートだと乗り降りがしづらいし、音もうるさいし、人にジロジロ見られるし、正直普通の車でデートがしたいと思うほどでした。

編集部: 免許を取ってから変わったんですか?

ぴのこさん: はい。 免許を取ろうと思ったのは、子供が生まれて、紙おむつ、哺乳瓶の入った大きな荷物とベビーカーを抱えての移動は大変で、電車に乗るのも一苦労だったため、車があればと思ったのがきっかけでした。

子供がまだ小さかったため、当時は実家の新潟と東京を行き来する生活で、車に乗せてしまえば乗り換えもなく、人に迷惑をかけることもなく、ドアtoドアでできる移動はものすごくありがたかったです。

都内の生活でも荷物を車に乗せてどこへでも行けたので、育児に車は必需品でした。車を買ったのは、実は衝動買いで、まだ仮免も取ってない時で、ディーラーを通りかかって一目惚れしてその場で即決(笑)。

編集部: その初めて買ったクルマがBMW318tiだったとか。

ぴのこさん: はい。車は走ればいいと思っていたのに何でBMWを選んだの?と言われるかもしれませんが、目と目が合ってピピピと来たとしか言えません。

アメ車好きで、BMWはおじさんくさいと思っている父には、納車のときに報告。かなり文句を言われましたが、100%自分のお金で買ったので、個人の好みの問題と諦めたようです。

編集部: クルマは一目ぼれですよね。アメ車好きのお父さんて、所さんみたいですね。さて、Yarisの購入秘話に移る前に、東京からオーストラリアへ移住した経緯から教えてもらっていいですか?

ぴのこさん: 移住を決めた理由は単純にのんびりしたかったからです。東京の蒸し暑さと寒さが耐えられず、夫の故郷イギリスも天気が悪そうなので、とにかく天気が良くて、住みやすそうなところにと思って亜熱帯のオーストラリアに決めました。

夫の実家は今スペインでそちらに家もあるのですが、やはり今からスペイン語というのは大変そうだし、普段から話している英語で暮らせるというのも大きなメリットでした。

あとは経済的なことで、やはり東京で働くよりもこちらの方が1.3~1.5倍のお給料がもらえるし、(会社のパートの事務員さんの最低時給が日本円で4,000円くらいと知って、最初はびっくりしました) まぁ、その分物価も家も高いのですが(車は日本の2倍以上です。私の中古のYarisが200万。日本なら新車買えますよね。。)、

残業がほとんどないし、家族の誕生日は休暇になる習慣や、男性も産休が当たり前だったりするところ、会社の冷蔵庫には会社が買ったビールやシャンペンがあって、金曜のお昼からは飲み放題になるという、いかにもオージーらしい、ゆる~い感じ、会社の人間関係が楽などなど、生活自体を楽しむことができる場所だと思っています。

ちなみに住んでいるのはクイーンズランド州という、ゴールドコーストから1時間くらいのところです。

編集部: そんなにゆるいんですか。オーストラリアといえば引退した金持ちが移住する・・・というイメージしかありませんでしたが、その話を聞いて俄然興味を持ちました。ところで移住のときにクルマは持ち込めなかったんですか?

ぴのこさん: 持ち込み許可が1台分しか出なかったんです。当時、BMWのZ3と320iを持っていましたが、新車で買った320iは関税が高いので泣く泣く手放すことに・・・。もう失恋したかのような、空いている車庫を見るたびに涙がこらえられないせつない気持ちでした。

移住後のマイホームを購入するため、車は売りに出し、売却したお金を家の頭金の一部に使いました。新しく車が必要になったのは子供の学校の送り迎えに使うことと、春にもう1人子供が生まれるためです。

編集部: そんな悲しい話が・・・。またいつかその320iに出会えるといいですね。

購入までの経緯

編集部: さて、オーストラリアに移住後、初のクルマ購入ということで、何か前提条件はありましたか?

ぴのこさん: 予算は出来れば200万前後、どんなに高くても300万以内という感じでした。あとは、燃費重視。故障がない車が欲しかったです。

編集部: まず候補に挙げたのは?

ぴのこさん: BMW! やはり人生で一番最初に乗った車なので。硬くてしっかりしていて、操作して返ってくる反応に曖昧さがなく、だから安心して身をゆだねられるし、運転している時に自分の体の一部になったような一体感があるところ、200キロくらいで走っても車体は路面に吸い付くように安定して怖くないところなど、とにかくBMWに心酔していたのですが、今回予算的にどう考えても無理。

BMWは走りの楽しさは抜群!なのですが、ガソリンの値段を気にしたり、消耗品の減りを気にしたりするような人が乗る車ではないですね。

編集部: 新生活は何かとコストを押さえたいですもんね。今回のクルマ選びも経済面を重視したとのことで。

ぴのこさん: そういう面では、やはり日本車が一番かなぁと思いました。車体価格はヒュンダイなどにもっと安いものもありますが、ガソリン代、メンテナンス代等のコストを考えると、日本車以外はないんじゃないかと。

でも、安い日本車に乗った時に一番ストレスに感じるのが、ふわふわでゆるゆるなハンドル、路面状況を体で感じることができず一体感が得られないところ、アクセルに曖昧さがあってこちらの細かい加減を理解してくれないところ、ブレーキもONとOFFだけなの?って思いたくなるほどやはりわかってくれないところです。

低速で走っても高速で走っても同じだけ曖昧で、そこが怖くて100キロで走っても心臓バクバクでストレスになっちゃいます。体の一部とは言いがたい、やはり移動の手段として優等生な車が日本車という印象です。

まあ、ひとくくりに「日本車」と言ってしまっていますが、マツダなんかはかなりいい走りが出来ると思っています。ただ予算に合わず。。。

編集部: この時点では「走りの楽しさ」をまだ捨て切ることができなかったんですね。

ぴのこさん: はい。そこで折衷案として、BMWほどは高くないけど、運転が楽しいという噂、しかも燃費もそんなに悪くない、安い日本車の新車価格にちょっと足せば程度のいい中古車が買えるということで、アルファロメオ156が候補に挙がりました。

安い日本車のゆるいところがストレスになる私は、アルファロメオのゆるさが気になりました。156のゆるゆる加減は日本車のゆるさと同質の物か?それとも芯はしっかりしていて安心感が得られた上での融通の効かないドイツ男(BMW)にはない遊びなのか?

編集部: 男の見極め方みたいな話になってきましたね。ご家族の意見はどうでしたか?

ぴのこさん: 家族からは以下のような反対意見がでました。

■アルファロメオは妊娠5ヶ月(当時)の妊婦が乗るような車じゃない。
■アルファロメオはファミリーカーになれない。チャイルドシートは乗るのか?
■後部座席と助手席のレッグスペースが狭すぎる。(夫談:白人、身長196cm)

どれも試乗をすればわかることなので、アルファロメオ156、なんとか手が届く250万の2003年前期モデルを試乗してきました。

編集部: ダンナさん、背が高いですね。で、156は試乗してみてどうでした?

ぴのこさん: まずはインテリアの印象から。私はシンプルで不要なものは一切排除したBMW3シリーズの質素さが好きで、インテリアは気にしないと思っていましたが、、、、やられました!!

最高に素敵!!私が試乗した車のキャメル色のレザーシート、レザーの質もいいし、やはりおしゃれとしか言いようのないインテリア、溜息物でした!! でもやはり細かいところがちょっと雑、細部まで見なければやっぱりかっこいいです!BMW臭とは別のロメオ臭も良かったです♪

編集部: それはそれは・・・。走りはどうでしたか?

ぴのこさん: ハンドリングも、ブレーキも、素晴らしい!! 安い日本車と比較した自分が恥ずかしくなるほど、きちんと走りが楽しめる車でした。Alfaに乗ると、BMWの硬派で融通が利かない走りとの違いもよくわかりました。

もの凄く違います。でもどちらがいいとか悪いという次元の話じゃなくて、単純に違う個性。ゆるゆるとか、軽いんじゃなくて、Alfaの走りは軽快そのもの!

日本車と同じような不安定さを心配していたけど、不安定なところなど全くなく、とにかく軽快で気持ちよく、エンジン音も最高だし、素晴らしい車でした。

編集部: ベタ褒めですね!そこまで気に入ったのに買わなかった理由は?

ぴのこさん: ちょっと走りに個性的なところがあったり、使い方に慣れないと最初は戸惑うかなぁと思ったんです。セミオートマティックに乗ったのですが、どうも好きになれないのがシフトチェンジ。

システム的には面白くて、オートマなのに自分でシフトチェンジできるのは素敵だとは思ったのですが、妊娠5ヶ月なので余計にそう思ったのかもしれませんが、シフトチェンジの度にシートベルトがお腹を圧迫して、どうしても我慢ができませんでした。

シフトチェンジのタイミングもちょっと好きになれそうもなかったので、セミオートマとは仲良くできそうもなくて。あとはやはり2003年の車、走行距離も10万キロオーバーだし、ストーンチップなどの細かい外傷もやや目立つし、中の素晴らしさに比べ、塗装が剥げた所にシールなんかが貼ってあってちょっと250万は出したくない感じでした。

しかも色が赤。。。ディーラーはAlfaでは赤が最も人気なんだと言ってましたが、私がいいと思ったのは白のAlfa。 安い車が使うととことん安っぽくなる白。高級車だけにしか似合わない白。

特にAlfaの白はエレガントで、外見の美しさを引き立たせる色だし、やはり自分の車にするなら白のAlfaが希望でした。ディーラーは白のAlfaはレアでめったに入ってこないし、赤を買っておけば売るときもすぐ売れるというのですが、やっぱり赤を買う気にはなれませんでした。

ということで、Alfa156は素晴らしい車だったけど、買うなら白のマニュアルシフトだなぁ~と思って帰ってきました。

編集部: いろいろな要素が重なって、妥協しきれなかったわけですね。それで次に候補に挙げたのは?

ぴのこさん: 走りの楽しさの追求は諦めて、とことん安さと経済性を追求することにしたので、さっさとTOYOTAディーラーに行きましたよ。

そこで一番安いのがYarisの3ドア。1.3Lエンジンだし、燃費も良さそうですが、トランクルームが狭すぎてベビーカーが入らないと思い断念。

で、ふと目が合ったYarisの4ドアセダンの中古車にピピピっと来てしまいました。1.5Lエンジン。値段も200万くらい。MT車。

いままでATしか運転したことがなかったのですが、アルファロメオで「買うならマニュアルだなぁ~」って思いつつ来てしまったため、MTにそこまで抵抗がありませんでした。

免許はAT限定で取ったのですが、昔会社の上司に911カレラに乗せてもらった時に「いい車ですね」と褒めたら、「ティプトロなら女の子でも乗れるで~」って言われて、カチンと来てしまい、勢いでATの限定解除をしたことがあり、その後BMW320iに買い換えるときに、せっかくだからMTを希望したんですが、320iはATしか売ってないということで断念した過去もあり、せっかくだからMTに乗ってみようと思いました。

編集部: なるほど、そんな経緯があったんですね。優先順位を決めてからは早かったですね。思い立ってから購入に至るまでにかかった期間は?

ぴのこさん: 車を買おうと思ってから購入までは3週間くらいかかりました。でもディーラーで車を見て、試乗してその場で即決です。

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