F1★Girls > F1★Girlsレポ > 小倉茂徳さんトークショーレポ@下北沢「Over Take」

F1★Girlsレポ F1の気になるネタを時々レポート

BackNumber

記録的な寒さに見舞われた2009年11月3日(祝)、東京・下北沢のOver Takeにて「小倉茂徳さんトークショー」が開催されました。編集部の潜入レポートをお届けします!

「昼の部」、「夜の部」の2部構成という小倉さん入魂の企画、じつは2009年春に第1回が開催されており、今回が2回目。F1☆Girlsも日頃お世話になっている小倉さんのトークショーというだけでなく今回は「おそらく日本一早いF1・2009シーズン総まとめ」が聴ける!ということで、参加しない手はありません。そこで今回、美味しい料理と飲み放題もお楽しみな「夜の部」に潜入してきました!

ご覧の通り、店内は予約の参加者で満員状態。じつは20席ほどのコンパクトな店内に今回は25名の参加者さんとスタッフさん、そして小倉さんとゲストの皆様がぎっしり詰まっています(笑)。

まずは店内をチェック。長年F1を愛するご主人の情熱が伝わってくる年代物のコレクションや、よく来店されるという某有名ドライバーの方ゆかりの品々などが所狭しと飾られています。

そしてこれが店内一番の見どころかもしれません。化粧室の入口ドアの色がフェラーリレッド!というだけでも驚きですが、なんとこのドア、フェラーリのロードカー純正のペイントと同じものを使用しているんだそうです。上塗りのクリア塗料に至るまで、すべてフェラーリの塗装を再現!熱心なフェラーリスタであるご主人のアイデアに感服です。

おぐたん登場!小倉さんと、今回の司会進行を務められた放送作家の奥山さんです。

▼まずは今シーズン最大のトピックともいえる『KERS』システムについて

「今年最もKERSを有効に使ったチームは、誰が疑う余地もなくマクラーレン。自動車メーカーとしてのメルセデス・ベンツが、”KERS Hyblid”としてこのシステムをアピールし市販車の販促活動にも生かすなど、レース戦力としてだけでなく総合的に抜け目なくKERSを使いきったといえます」

ちなみにシーズン開幕直前に、あっと驚くKERSシステムの解説映像(ナレーションはベッテルと超豪華でした)を作ったレッドブルは、結局シーズン中にKERSを使うことはありませんでした……。

「参戦している自動車メーカーのほとんどが、市販車でKERSに近いハイブリッドシステムを販売もしくは研究しているのに、一部のメーカー系チームがF1への導入にあまり積極的でなかったことは残念でした。とてもコストがかかる事なので仕方ないですが……」とも。

▼そして各ドライバー、チームについてのコメント

「バトン選手は後半にやる気を失くしたと色々言われていましたが、じつは前半にあれだけ勝てれば、チャンピオン候補としては後半戦は守りに徹するのが本分なんです。ですから、彼は今シーズン、本物のチャンピオンドライビングを貫いたと言っていいと思います」

「ライコネン選手は本物の天才ですから、F1という枠にこだわらないのもある意味当然」という前置きをしつつ小倉さん、ライコネン選手は往年のドライバーに例えるとネルソン・ピケ(父)氏によく似ている、という独自かつ非常に頷ける考察を。ちなみにその理由は「マシンが自分好みによく仕上がっていて、コンディションにも合っていれば神がかり的な速さを見せる。でもそのどれか1つがかみ合っていないと”うん、今日はもういいよ”となってしまう。そんな、天才肌でありながら時折人間臭さも見せるところは、ファンとしても魅力的というほかにない」……わかる!

ルノーがなぜ今シーズン不調だったのかについても。

「ルノーは開幕前にエンジンの開発スタッフがほとんどいなくなってしまったんです。だからシーズン中のアップデートが上手く行かず、ご覧の通りの悪循環となってしまいました。でも、そこで表彰台に上ってみせるアロンソ選手の頑張りは本当に光っていましたね」

そしてこのトークショーの翌日にF1撤退を発表してしまった(涙)トヨタについては……

「バーレーンGPでは勝てると信じていましたし、実際に勝つつもりだったと思います。ようやくF1での経験や実績がリソースとなりつつあった最高のタイミングで勝ちを逸したのは残念でしたね。でも本当に健闘できたと思います。エアロパーツが規制されている中で驚きのアイデアを数々盛り込み、まさに『空気を読んだ』(笑)素晴らしいマシンを作ってきました」

「非常にいいパフォーマンスを見せた小林可夢偉選手は、間違いなく日本以上に欧州での評価が高まっています。「寿司屋の息子」という生い立ちも彼らには興味深いのかもしれませんが(笑)、今後のF1活動への大きな足掛かりを掴むことが出来たと思います。いい話があるとうれしいですよね!」

▼その他

・とてもいいチームだったBMWの、最後の頑張りにはとにかく拍手!
・ウイリアムズは、2人のトップ(フランク・ウイリアムズ/パトリック・ヘッド氏)の指導力は今なお素晴らしいが、その分若手の発言権に乏しい気がします。今後はもう少しサム・マイケル氏などの若手に仕事を任せることが必要になるかも……?
・ブラウンGPのマシンはホンダの研究チームが開発した最後の置き土産だった、というのは本当。そこにロス・ブラウンのアイデアでダブルディフューザーが加わり、文字通り最強のマシンとなった。その奇策をすぐに読んできたトヨタ(とウイリアムズ)も凄かったですね。

そんなチーム談義の中で、興味深い一言を。

「F1マシンの開発は、レギュレーションの穴を突く悪知恵の働かせ合いでもあります」

今シーズンはまさにそんな感じでしたね……。

▼シーズン半ばに噴出した「F1分裂騒動」についても一言

「なーに、またぁ、分裂なんかするわけないじゃん!って初めから思ってましたよ」

えええ?あんなに私たちがF1なくなっちゃう!と心配していたのに……?

「あれは実はヨーロッパ流の交渉術なんです。結論を出し惜しみしながら先延ばしにして、自分たちに有利な条件を徐々に引き出すという常套手段なんですよ」

なるほど。まさに駆け引き……!うーん、それを頭に入れておかないと、バーニーやジャン・トッドとは交渉できないなあ(笑)。

▼FIA会長選挙について

「ジャン・トッド氏はまさに会長の器だと思います。彼は選挙に際しても非常に実践的で筋の通ったマニフェストを提示していました。一方アリ・バタネン氏は比較的理想論が多く、FOTAサイドの支持や一部人道主義者の感情的サポートは得られたものの、実際に実行が可能か、と考えると疑問の多いマニフェストだったんです」

そうですか、バッサリ変革してくれそうだったのでバタネン氏でもいいかなあと思っていたんですが。

ちなみに前会長のマックス・モズレー氏については

「モズレー氏のさらに前の会長(ジャン・マリー・バレストル氏)が、はっきり言って独裁に近い政策を公然と行なってきたF1界に対し、モズレー氏は実に思い切った改革を行ないました。不当に冷遇されてきたラテン系ドライバーや日本のチームなどが活躍できる状況を整え、F1をここまでワールドワイドな競技にしたのはモズレー前会長の功績です。近頃はネガティブな面ばかり取り上げられますが、彼なしではアロンソ選手のチャンピオンやスーパーアグリ、フォースインディアなどの参入などもありえたかどうかわかりませんよ」

モズレーさんってすごく大事な仕事をされてたんですね。目から鱗です!

さて、ここまで全く話題に上っていないあのチーム……、そう、レッドブルとトロロッソについて小倉さんが語ろうとしたその時に、1組目のシークレットゲストが登場!

F1イラストでお馴染み、9月のF1☆Girlsミーティングにもこっそりお邪魔してくださった垂井ひろしさんが!じつは垂井さん、2009年の日本GPでレッドブル系2チームに関するすごい裏話をなにやら沢山お持ちのご様子……!

「鈴鹿側からオファーがあって、イベントでF1を走らせるということでレッドブル系ドライバーのイラストを墨で描くことになったんです」

その時描いたベッテル選手のイラストが今回、会場に展示されていました。複製画が無事、チームに贈られたそうです。ちなみに実際にイベントでデモランをしたブエミ選手にも垂井さんご自身がビッグな贈り物を渡されたとか。

「でもその翌日、鈴鹿のマッサージルームでブエミ選手に会ったので気さくに声をかけたんですが、すぐには気づいてもらえなかったんですよ~!でもブエミ選手、まだ若いですしね。日本の人の顔を見るのも初めてみたいな状況だったでしょうしね、仕方ないですよね~」

期待の若手をすかさずフォローする垂井さん、やさしいなあ。

そして小倉さんと、レッドブルのマシンの美しさと今年の成功について語りつつ出た結論は「エイドリアン・ニューウエイ氏の創るマシンは美しい!そしてそれが速いというのは、やっぱり素晴らしいことですね!」

いやー、同感です。

こぢんまりとした会場が異様に盛り上がる中、その流れのままに2組目のシークレットゲストが登場!なんと今度は芸能界から、 F1ファン、いえF1マニアにはたまらないあの方が……!

鉄道ネタの人気ポッドキャスト「鉄音アワー」も絶好調の車掌DJこと、SUPER BELL''Zの野月貴弘さんが登場!もう、会場、沸きまくり~。SUPER BELL''Zといえば『MOTOR MAN』などの鉄道系ラップや声帯模写でおなじみですが、実はF1実況(とマシンの音)を声帯模写したラップのCD『FORMULA MAN』を2001年に発売している、熱心なF1ファンでもあったのです。

野月さんは小倉さんとは初顔合わせのようでしたが、2005年の日本GP(あの!ライコネンごぼう抜き、衝撃のフィジケラ…という名勝負)をその場でダイジェスト実況。ちなみに野月さんは今宮さん・川井ちゃん・実況アナウンサー(たぶん西岡アナ)の3役を担当、どれも激似(笑)。小倉さんはご本人の役でちゃんと的確な解説を。お2人ともすっかりノリノリで、こちらも爆笑が止まらなくてご飯が食べられません!

そして最後の締めは、会場で募集した小倉さんへの質問コーナー。F1☆Girlsからの質問「小倉さんの今後の「夢」を教えてください」にも答えていただきました。

「今、大学生のレース活動に協力したり、小学校でF1の先生をしたりしているのですが、そうやってこれからもずっと若い才能や意欲を尊重し伸ばして行くこと、そしてそれが花開いて行く場面に立ち会い続けることですかねー、……」

さすがおぐたん!夢は将来のものではなく、今まさに現在進行形なんですね。大人の小倉さんならではの夢を語ってくださり、F1☆Girls感激です……。

お食事もおいしく(特にピッツァとパスタは本格的でお薦め!)、楽しく飲みながらアットホームに楽しめるこんなトークショーもあるんだな、次があったらぜひまた来たいな、と思いつつ、帰る頃には参加者の皆さん全員とお友達になれた気分で、気分上々でお店を後にしました。

小倉さん、司会&ゲストのみなさん、OverTakeスタッフの皆さん、楽しい時間をありがとうございました!また、集まれることを楽しみにしています。

Over Take ブログ(お店紹介・ニュース)
小倉茂徳さん連載「オグたん式「F1の読み方」」
垂井ひろしさん公式サイト「タルイ工房」
SUPER BELL''Z公式サイト「鉄音寺」

photo&text ヱフワンねーさん。


女性にウケる商品・サイトを一緒に作りませんか?

GOODS

  • 鮮やかな春色ストール
  • 助手席においても。モロッコのマルシェバッグ
  • 何とも言えない顔。
  • 車でも街でも海でも。
  • アルパカたちに癒される

他のアイテムをもっと見る




F1★ Girls携帯サイト
ケータイからも記事を読んだり投票に参加できます!
携帯にURLを送信