

ダイムラー・クライスラー日本株式会社 メルセデス・カーグループ商品企画部。
業界内転職にて2003年に入社。新商品の日本市場導入に関する企画全般を担当。
メルセデス・ベンツ 新型Cクラス セダンを手がける。
>> メルセデス・ベンツ
新商品の企画を担当しています。といっても実際に作るのはドイツのメーカー。日本では新モデル導入決定前に市場を調査・分析し、装備・価格・販売台数・ラインナップ等を計画します。
日本のお客様の好みやニーズを市場特性に合わせてドイツに伝え、新モデルを決定。その後、実際の市場導入に向けてドイツと日本間のスタッフをコーディネートします。販売時期や導入モデル、価格や広告サポートに至るまで、仕事の範囲は幅広いんですよ。―ドイツと・・・バトったりするんですか?
ふふふ・・・もちろんバトります!ドイツとやりとりをしていると、「日本人のニーズは何て細かいんだ!」と驚かれますが(笑)。彼らが発想さえしない要求でも、日本のお客様の期待とニーズを伝え、応えていくのが私の仕事。
例えば、日本人のナビに求めるレベルは世界一です。安全で見やすい表示のため、メーターパネルの中に交差点名など漢字表記でナビの一部が出るように要求したのですが、ドイツ人にひらがなや漢字の必要性や、その違いを伝えるのにひと苦労。
他にもカップホルダーにはフタがほしいとか、右ハンドルでも見やすい表示にしてほしいとか、あらゆるニーズをお伝えし、取り入れてもらえるよう日々バト・・・いえ、コミュニケーションしています。―お仕事、楽しいですか?
商品にのめりこむタイプなので、この仕事は自分に合っていると思います。日本のお客様の期待をメーカーに伝える一方で、メーカーの技術者やデザイナーがこだわり抜いてつくったクルマを日本のお客様に届ける。「作り手と買い手、双方の想いを伝えて橋渡しすること」の大切さ、やりがいを感じています。
今担当しているのは>> メルセデス・ベンツの新型Cクラス セダン。
デザインの異なる「エレガンス」と「アバンギャルド」の2モデルが設定されています。お客様の好みやライフスタイルにあわせた個性を提供すべく、それぞれの個性を際立たせたモデルを導入しました。実は、今回導入された「C 300 アバンギャルドS」の日本導入は数ヶ月遅れることになっていたんです。でも、「どうしてもインパクトのあるアバンギャルドSを並べたい!登場感を鮮烈に印象づけたい!」と、相当しつこくドイツに掛け合い、社内のあらゆる力を借りて導入にこぎつけました。
そんな苦労を経て運ばれてきた実車が展示されているのを見た時は、ただただジーンと・・・。自国でつくるクルマではないだけに、舞台裏はいろいろとあるんですよ。
―メルセデス・ベンツの特徴って?
ガソリンで走る車を初めてつくったドイツのメーカーで、120年以上もの長い歴史を誇ります。自分達がつくったものだからこそ「最上の安全性」という形で責任を持つ、そんな哲学を持っていて、メルセデスの歴史がそのままクルマの安全性追求の歴史です。
人と時間と技術をかけ、常に求めるのは「最善」、事実に基づいた安全性の追求という姿勢が一貫していて、メルセデス・ベンツで事故が発生するとチームが現場へ駆けつけ、原因を細かく調べて改善にあたっています。
―女性向けの車種はありますか?
実は、女性を特別に意識するという考えがないんです。あくまでも「ユニバーサルデザイン」にこだわり、その結果、女性にも優しいという考えです。女性だけでなく、年配の方にとっても運転しやすく、快適なクルマをご提供しているんですよ。
日本では、どうしても「メルセデス・ベンツ=男性のための高級車」というイメージが強いようですが、ユニバーサルデザインを意識してつくられていますし、女性にも安心してかっこよく乗っていただけると思います。
あまり気取らず、普段着でさらっと乗りこなす。そんな女性に私自身もなれたらいいなと思っています。
今回は商品企画の舞台裏についていろいろとお話を伺いました。「まだまだこんなの氷山の一角です~」と言いながら、オフレコ話満載で語ってくださった島川さん。長い年月をかけて日本市場に発表されたCクラスには、そんな島川さんの女性らしい細やかな気配りや、汗と涙のバトルの歴史(?)が刻まれていたのですね。
「好きな商品に関われて楽しい」―。愛情深くCクラスを見つめて語る島川さんの、きらきらした表情がまぶしかったです・・・!








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